最初最後彼氏!




おかゆも食べ終わって、再びベットに横になる。


「奈美。薬飲めるか?」

「嫌だ・・・。」


薬は大の苦手なあたし。


「飲まなきゃ風邪治らないぞ。だから飲め。」

「いーやーだー!」

「チッ・・・。しょうがねぇなぁ。」


いきなり雄が薬と水を口に含んだ。

・・・あれ?さっきも似たような展開があったような・・・?


「え、ちょ、雄!?」


やっぱり!?


「んっ・・・!」


口移しー!!


「・・・飲めたな。薬。」


一日で2回も口移しされるなんて思わなかった。

雄は恥ずかしくないの?


「雄・・・、口移しするの恥ずかしくないの?」

「・・・俺だってお前とキスするときは余裕なくなんだよ。」


そう言った雄の表情は俯いてるためあまり分からなかった。

でも・・・、

ほんのり顔が赤い感じがした。


・・・雄が照れてる。

なんか、可愛い♪


「あぁ!ほら!寝てないとまた熱上がるぞ。」

「うん(笑)・・・おやすみ。」

「ゆっくり休めよ。」


雄の手があたしの頭を撫でた。

その安心感からか、すぐにあたしは眠ってしまった。