最初最後彼氏!

お店の裏口で待つこと10分。

ガタガタドタドタ!!

騒がしいな・・・。

多分・・・、いや、絶対に翔平だろう。


ガチャ


「待った?寒かったよな!ごめん!どっか店入って暖まろうぜ!」

一瞬、この喫茶店じゃだめなのかと思ったけど、あえて聞かないでおこう。



「ねぇ。」

「んー?」

「なに?この量。」

「普通だろー(笑)」


いや、あたし的に普通じゃない。

ハンバーガー3個

ポテト大2個


「お腹減ってんの?」

「そーなんだよ。聞いてくれ!
今日、説教くらって昼飯ろくに食ってないんだよー。」

「説教くらう翔平が悪いんでしょ(笑)」


思わず声を出して笑ってしまう。


「・・・やっと笑ったな。」

「えっ?」


あたし・・・、笑えてなかった?


「今日、心から笑ってなかった気がしたからさ。
なんかあったかなー、って思ったけど無理に聞きたくなかったからさ。」

「なんかごめん・・・。」

「謝んなって!俺ら親友だろ?」

「そーだっけ?」

「って、おい!」


とぼけてみたけど、本当は心から感謝してるよ。