次の日。あたしはバイトだった。

いつもなら楽しみにしているバイトも気が重い

あいつが来るかもしれないから・・・。

「奈美~!元気ないぞ!どうした!?お兄ちゃんに話しなさい♪」

「・・・。翔平。いつからあたしのお兄ちゃんになったの?」

バイト中、今日はお客様が少ないから翔平と話していた。

もちろん小声でね?

すると・・・

カランコロン・・・

音がした。お客様だ。

「いらっしゃいませ。・・・!」

あいつだ・・・!

「・・・よぉ。今日もひとりだから。」

「かしこまりました・・・。
こちらへどうぞ・・・。」

最悪・・・!!ついにこいつ来たし!

前と同じカウンターの席に案内する。

「ご注文は?」

「コーヒー。」

多分、前と同じブラックだろう。

入れ立てのコーヒーを高杉雄の前に置いて

「ごゆっくり・・・」

そういって立ち去りたかった。

でも、高杉雄がいきなり変なことを言い出した。

「・・・お前、バイト何時まで?」

「今日は9時まで・・・。」、

「ふーん・・・。」

・・・何なの!?変な質問してきたくせに、また「ふーん」とか!!

本当にむかつく!!!

「んじゃ、帰るわ。」

「・・・240円です」

「ありがとうございました」

あいつが帰っていった

どっと疲れた・・・。

「奈美?大丈夫か?
・・・よし!今日も俺が送ってってやる!」

「ホント!?ラッキー!ありがと♪」

今日も送ってもらうことにした