「…アリス。会えて嬉しいよ。さぁ、話しを聞かせておくれ。」 “会えて嬉しいよ”の言葉に感情が無かった。 アリスは無表情で言う。 「その話しをしに来ました。」 「…何の話だ。」 少し怒りが混じった声が響く。 アリスは深く深呼吸をして、 「私はミカルと結婚しません。…運命の人に出会ったのです。」 ついに言った。 言ってやった、という顔をしている。