「…ううん。何でもない」 あたしがそう言うと、爽麻は眉を顰めた。 「どうした」 「だから何もないよ」 「んな訳ねーだろ。」 用事があったから俺のとこに来たんじゃねーのか。 爽麻はあたしをまっすぐに見て呟いた。 「学校…、何時くらいに終わるの?」 「学校?…17時くらいだろーけど」 学校ってそんなに長いんだ…。 つまり、その間あたしは1人なわけで。 今までずっと1人だったくせに、あたしは一体何を思ってるんだろう。