「爽麻~!起きてっ」 出来るだけ大きな声を出して、爽麻を起こす。 でも、まったく反応してくれない。 …仕方ない。このままじゃ、いつまでたっても起きてくれないもん。 遅刻したら、多分困るはず。 そう思ったあたしは、爽麻の体に意識を集中させる。 …うっ、なんか恥ずかしいな。 そんな思いを必死でこらえて、爽麻の肩に触れることが出来た。 「爽麻ってば!」 肩を必死でゆする。 早く起きないと、遅刻しちゃうよ!!