「寝るかー」 爽麻がそう言って、テレビを消した。 あたしはうん、と頷いて、ソファに寝転がる。 「寒くねーの?」 「うん、全然。何も感じないから。」 心配してくれた爽麻に、笑顔で答えた。 「ふーん」 「えっと…おやすみ?」 …だよね? 寝る前は“おやすみ”って言うよね? 「何で疑問なんだよ」 「間違ってない?」 「あぁ。…おやすみ」 会話がめんどくさくなったのか、爽麻もベッドに入った。