「じゃぁね、シオリちゃん。また明日!」 そう言ってくれたから、あたしは顔を上げた。 「はい。また…明日」 何返したらいいか分からなくて、圭君の言葉を繰り返した。 “また明日” そんな言葉、言われたの初めて。 いい響きがする。 明日も会ってくれるんだ。 そう思うと、明日が来るのが楽しみになる。 それに気付かせてくれた圭君に、ありがとう。