「かわい~!!」 圭君がそう言って、あたしの髪に触ろうとした。 …だけど、その手は透けるだけ。 「!!」 さすがに圭君も、それには驚いたようで、目を丸くしてる。 …爽麻は特に驚くことなく、変わらず無表情。 「ごめんなさい、ビックリさせて…」 「こっちこそ、ごめんね。」 謝ると、圭君に謝られた。 こうなってしまうのは、仕方のないこと。 …生きてる人と、死んだ人。 そんな大きな違いがあるんだもの。