「俺もっ…本当にありがとう」 圭君が、泣いている。 …あたしには、あたしの為に、泣いてくれる人がいるんだね。 「栞様、」 「待って!!」 男性の言葉を、遮った。 「爽麻っ」 「どうした?」 「愛してるよっ…」 そう言って、爽麻の唇に…触れた。 最後のあたしの願いは、神様が叶えてくれた。