「時間です」 いつの間にか、また現れていた男性。 「はい…」 ゆっくりと、爽麻から離れる。 「あれ?…誰??」 眠っていた圭君が、目を覚ました。 まだ眠たそうに、目をこすってる。 圭君の視線があたしに向けられたとき、意識がハッキリしたようで。 「シオリちゃん!?」 あたしを見て、大声で叫んでる。 「圭君…」 あたしは、少しだけ微笑んだ。