その日の夕方。 いつも通りに過ごしてたら、インターホンが鳴った。 圭君かな?…っと予測してみる。 変わらずダルそうに玄関に行く爽麻を見つめる。 ガチャっと開いた扉の向こうから現れたのは…… 圭君ではなく、“女の子”だった。 見たことのある、“女の子”。 その“女の子”は、あたしに邪魔だって言った子。 その子の視線は、真っ直ぐにあたしにだけあった。 「入るよ」 そう言った女の子は、家に入って来る。 あたしはドキドキしながら、立ったまま。 目の前に、女の子がやって来た。