「爽麻がくれたんです!」 「そうなんだ~!似合ってるよ」 「ありがとうっ」 爽麻からもらった物だから、そう言われると嬉しい。 「爽麻と同じなんですよ」 あたしが笑って言うと。 爽麻は深い溜息をついた。 な、何で…!?あたし何かした!? 頭を使って、必死になって考える。 「へえー、おそろいね」 圭君の視線が、爽麻に向けられてるなんて気付きもしなかった。 ニヤリと笑ってるなんて、あたしは知らない。