「…あのさ、」 また真剣な瞳の圭君。 「爽麻のことなんだけど…」 「……?」 「爽麻、実は―――」 「圭、止めろ」 お風呂に入ってたはずの爽麻の声。 圭君の顔が、一瞬で強張った。 「でもさ!」 「それ以上、言うな」 爽麻は圭君を睨んで、低い声で呟いた。 圭君は悔しそうだったけど、それ以上何も言わなかった。