―――ねぇ、爽麻。




本当は、聞いてたんだね。




あなたは扉の向こうで、全部聞いてた。




あたしの想いを聞いて…





どう思った?




ごめんね、爽麻。




普通の女の子じゃなくて、ごめん。





辛い思いさせてばかりで、ごめん。





でもあたしは、誰より爽麻が好きでした。