Last Love

「いつの間にか、好きになってた。」




気付いたら、あたしの頭の中は爽麻でいっぱいだった。




「離れるのだって、本当はすっごく嫌だった」




「……」




「でも、この幸せにたどり着くまでの試練だったと…今はそう思えるんです」




何日も何日も泣いてた。




苦しくて仕方なかった。




でも、今の幸せがあるから。




だから、あたしは1人だった日々も忘れない。




今まで全部を、忘れない。




「ずっと…離れたくない」




それが、あたしのたったひとつの願い。




他は、もう何もいらない。