「え、えっと…」 「うん」 笑うのを止めた圭君が、じっと優しい瞳であたしを見る。 ぎゃ、逆に緊張する……っ!! 「不器用なとこ、です」 「不器用?」 「はい。いつもは冷たいけど、本当はすっごく心の優しい人です。」 「うん」 「あたしのこと、ちゃんと女として見てくれてます。」 「うん」 「辛いときは傍にいてくれて、楽しいときは笑ってくれて…間違ったときは怒ってくれる。」 だから、好きになったんだ。 あたしと、いつでも真剣に向き合ってくれてたから。