「爽麻ー」 「あ?」 「あーん」 圭君がそう言いながら、スプーンを近付ける。 「やめろよ、気持ち悪い」 拒否する爽麻を見てる圭君は、すっごく楽しそう。 「兄弟みたいだね」 「は?」 あたしの言葉に、2人の声が重なった。 思わず笑ってしまう。 「何でもない」 「………」 聞こえてたと思うけど、2人は何も言わなかった。