俯いてたあたしの耳に、足音が響く。 「シオリちゃん!!」 「!!?」 突然名前を呼ばれて、顔を上げた。 そこには、笑顔いっぱいの圭君。 「久しぶりだねっ」 その笑顔は、全然変わってなくって。 嬉しくて、涙が零れた。 「シオリちゃん?」 不思議そうにあたしを見る圭君。 慌てて涙を拭って、笑顔を向けた。