―――ピンポーン♪



突然音が鳴って、あたしの肩が揺れた。




び、びっくりしたぁ…。




「圭だ」




立ち上がろうと離れて行く爽麻の手。




寂しくて、ぎゅうっと掴んだ。




爽麻が驚いた顔して、あたしを見る。




「またあとで」




そう言って、爽麻がフッと笑った。




気付いたときにはもう遅くて。




爽麻は玄関に向かっていた。




あぁ、恥ずかしい……。




なんて大胆なことをしちゃったんだろう。