「ごめんね」 心の底からの謝罪なんかじゃなかった。 口元は笑ってた。 この人は、壊れてる。 瞳には何も映ってない。 溢れる涙が、次から次へと頬を伝ってく。 大きな手が伸びて来て、あたしは叫んだ。 「殺さないで!」 …それが、あたしの最後の言葉。 苦しみながら、あたしの意識はそこで消えた。 ××××××××