「どうした」 ずっと考え事してるあたしを、爽麻が心配そうに見つめる。 爽麻なら、受け止めてくれる。 「爽麻…」 振り絞って出した声は、震えてた。 今から自分が話すことが、怖い。 それが真実だって、自分に言い聞かせるようで。 「無理に話さなくていい」 爽麻が優しく頭を撫でてくれる。 あたしは、爽麻の優しさに甘えすぎちゃいけない。 ちゃんと、覚悟しなくちゃいけない。