木に座って、色んなこと思い出していた。 …爽麻との日々を。 あたしの全ては、爽麻。 爽麻で埋め尽くされて、どうしようもないくらい。 …もう、爽麻がいなくちゃダメなんだ。 爽麻が好き。 誰にも負けないくらいに爽麻が好き。 この気持ちは、負けないけど。 でも……。 あたしは、“幽霊” 皆に、堂々と紹介できる彼女なんかじゃない。 爽麻は…… それでもあたしを選んでくれるのかな。