「不安にならなくていい」 「………」 「俺が守ってやる」 その強い言葉に、あたしは頷いた。 「行くぞ」 自然に手を握って、あたしを引っ張る。 何気ないその仕草。 爽麻はあたしのこと、“女の子”として見てくれてる。 大切にしてくれてる。 …ちゃんと伝わってるよ。 そんな優しさが大好き。 あたしだけが、その優しさを… 独り占めしても、いいかな…?