「シオリ」 「…ん」 爽麻の声が遠くに聞こえる。 眠いのかな…? 疲れちゃってるのかな…? 自分ではそんなつもりないけれど… それとも、爽麻がいるから? 安心してるのかな? でも、話したいこといっぱいあるの。 今すぐにでも話したいのに…。 「おやすみ」 爽麻の優しい声が聞こえる。 あたしの記憶は、そこで途切れた。