周りは真っ暗で、聞こえるのはあたし達の足音。 …いや、正確には爽麻の足音。 誰もいないことに、ホッとした。 でも…真っ暗な道は、正直怖い。 あの、嫌な映像に似てるから。 …だけど、爽麻の温もりがちゃんと分かる。 だから、あたしは1人じゃないって安心できるんだ。 爽麻の力って、本当にすごい。 あたしは爽麻に何回助けられただろう。 いつもいつも助けてもらってる。 ありがとう、って思ってる。 こんな人に出会えて、あたしはほんとに幸せ者だ。