「俺は、お前が幽霊だとか、そんなの気にしねー」 「……っ」 爽麻の想いが、痛いくらいに伝わる。 あたしはただ黙って、爽麻の話を聞く。 「俺は女が嫌いだ」 「……うん」 「でも、お前は特別だ」 あたしが、特別…? 「……」 「シオリが好きだ」 「……っ」 夢じゃないんだよね。 嘘じゃないんだよね。