もうすぐ、学校が終わる時間。 オレンジ色の空が、街を包む。 あたしを見て逃げてく人なんて、どうでもいいの。 もう、落ち込んだりしないよ。 だって…あたしが待ってるのは、爽麻ただ1人だから。 …爽麻に、あたしの想いは届いてるかな。 もし会えたら…何て言おう。 伝えたいことは溢れるほどあるの。 会えなかった1年分の気持ち。 でも…決まってる。 1番に言いたいことは、決まってるんだ。