今、あたしは。 爽麻に出会った、あの木の上にいる。 ここにいたら、爽麻に会えそうな気がして。 …何でだろう。 不思議と、そう思えるんだ。 あたしは、爽麻と会わなくなってから、1人で頑張って来た。 毎日を、必死に過ごしてたよ。 …もう、1年が過ぎた。 長かったような、短かったような。 記憶、ちゃんと取り戻すことが出来た。 …でも。 大切なところが、どうしても思い出せないの。 あたしが、どうして死んだのか。