Last Love

玄関へとダルそうに歩いてく爽麻の後ろ姿を見つめる。




…ありがとう。




心の中で、もう一度呟いた。




爽麻にあたしの想いは届いてる?




パッと流れてきた、爽麻がキスしてるところ。




そのことを思い出すと、胸がすごく苦しくなる。




今までになかった感情が、あたしの心を支配してる。




でも、あたしが深く入り込んじゃいけない。




爽麻はきっと…そういうことされるの嫌いだと思うから。




だから、あたしは見てなかったフリをする。




今まで通り、爽麻と一緒にいたいから。




離れたく、ないから……。