目が開いて、視界に入ったのは、せまい道。 今見た映像の道に似てる…。 空が明るいっていうのが違うだけ。 後ろに誰かがいるような気がして、あたしは歩くスピードを速めた。 …分かってる。 後ろには、誰もいない。 でも、今流れた映像にそっくりで、怖いんだ。 掴まれてないはずの右手に、痛みを感じる。 何で急に思い出したの。 …怖い。怖い。 目に見えない何かが追って来てる気がして。