「おいしいっ」 これも毎日言ってること。 うん、今日のもおいしい。 「どーも」 素っ気ない言い方だけど、ちゃんとお礼を言う。 それは、いつの間にか当たり前になってた。 爽麻は黙って食べている。 そんな爽麻を見て、自然と笑みがこぼれるのはどうしてだろう。 あったかい気持ちになれるのはどうしてだろう。 「何笑ってる」 「え!?」 バレないように笑ってたつもりだったのに。 爽麻の視線は、あたしにあった。