「誰もいないね~」 のんびりとした声が、シンとした空間に響く。 辺りは本当に真っ暗。 ところどころに、街頭があるくらい。 「そうですね。気味悪いです。」 3人しかいないと思うと、ちょっと怖い。 暗闇は、なぜか苦手だ。 「大丈夫だよ。俺達がいるから」 そう言って胸を叩いて笑う圭君を見ると、本当に安心できる。 「はい。」 「女の子だもん、怖いよね。」 あたしの両隣には、頼もしい人がいる。 だから…怖くない。