「2人って、仲いいんですね」




あたしが笑ってそう言うと、圭君は頷いた。




「もっちろん!幼なじみだからね、コイツとは」




え…、幼なじみなの?




そうだったんだ…。




「幼なじみって、仲いいの?」




「うーん、多分ね。俺達は、小さい頃から一緒だったんだよ。だから自然と、ね」




そう言って圭君は、爽麻にちらっと視線を送った。




「…あぁ。今までずっと一緒にいる。」




そっか…。いいなぁ、そんな存在がいるなんて。




あたしには、幼なじみなんていたのかな?



「友達って、いいですね。あたしも欲しい。」




「俺らは…違うの?俺はもう、シオリちゃんのこと友達だって思ってるよ。」




それを聞いて、言葉が出なかった。