ピンポーン!



いきなり音が鳴って、ビックリした。




「圭だ」




爽麻はあたしにそう言って、ゆっくりと立ち上がった。




そして、玄関に向かう。




…圭君かぁ。だったら安心できる。




でも、毎日爽麻の家に来るくらい、2人は仲良しなんだね。




「やっほー♪」




昨日と変わらず元気な圭君が部屋に入ってきた。




「こんにちは」




「うん、こんにちは」




圭君の笑顔は、何となく落ち着く気がする。




ホッと安心させてくれる、何かがある。