あなたへの愛を想いながら・・・ 〜第一章〜

そんな女子高生の集団の近くを
無邪気に走り回る子供達。


「空、あれあぶなくない?」


「あっ!!」


タバコを持つ手の位置が
ちょうど子供達の目の高さ。


「あいつら気付いてないのか?
くそっ!! おまえらぁ~!!」


空が女子高生に走り寄っていく。


しかし子供達はもう、
女子高生のすぐそばまで来ていた。


「あぶないっ!!」


「空、どいて!!」


「えっ!?」


ひかりは指にコインを挟むと、
フリスビーを投げるようにコインを投げた。