あなたへの愛を想いながら・・・ 〜第一章〜

手を離した瞬間、
鬼のような形相をしていた
奈乃葉の顔がパッと戻った。


「先輩、気をつけてくださいね。」


そう言って、ニコッと微笑むと、
奈乃葉はまた歌を歌いながら去って行った。



その姿を見て呆然とする空とひかり。


「ひかり・・・
今の奈乃葉だったよな・・・?」


「うん・・・ 
確かにそうだったよ・・・」


二人が呆然と立っていると、


「余計な心配やったな。」


「ソフィア!!」


ソフィアが後ろで微笑んでいた。