あなたへの愛を想いながら・・・ 〜第一章〜

「あれ!? あれ奈乃葉じゃない?」


空が奈乃葉を見つけ指差した。


「ホントだ。
何かもめてるみたい・・・?
あれ、川上じゃない?」


「えっ!? 
あっ、ホントだ!!」


奈乃葉はまるで怯える小動物のような
目で川上を見ていた。



「まさか・・・」


空がそう思った瞬間、
ガシッ!!
川上は奈乃葉の両頬を右手で掴んだ。


「あんた、生意気なんだよ。」


川上の右手に力が入った。