あなたへの愛を想いながら・・・ 〜第一章〜

「くっ・・・いた・・・
くそっ!!」


紀藤が左足で蹴ろうとすると、
心樺それを右足で止めた。
そして右手を握り締め
紀藤めがけて拳を繰り出した。


「うわっ!!」


紀藤は目をつぶった。


「んんっ!? あれ・・・?」


心樺は紀藤の目のまで
拳を寸止めしていた。


「今度志穂に手出したら、
その時は間違いなく殴る。」


紀藤の額には冷や汗が流れた。