年下王子は意地悪王子






喉がカラカラと乾いていて、こくりと唾を飲み込んだ。


あたしを掴んで離さないその瞳。


それがゆっくりと弧を描き、気づいた時にはすぐ目の前に。




「―――なぁ…」




彼の甘い吐息が耳にふわりとかかり、ピクリと体が反応してしまう。


そんなあたしの反応を面白がるように彼は唇を這わせた。




「ちょ…!っぁ……」




えっ…?


な、何今の声っ!?


戸惑うあたしをよそに、優しくあたしの耳を刺激する彼。




「んっ…!」




やだ…


なにこれ……っ


体がジンジンする―…