「本当だ!また随分…」 「あそこまで抜く?普通」 「やっぱ可愛いよなぁ」 「有末さん、なんかヤバい人達とつるんでるらしいよ」 「見せびらかしだよね」 「ますます近寄れねー」 ヤジ、批評、根も葉もない噂… そんな雑音を無視して 佐柚は教室に入った。 教室が一瞬でざわつく。 クラスメイト達の驚いた表情が ひどくまぬけに見えた。 何も言わずにつかつかと席に向かう。 「佐柚!!」 紗和がかけよってきた。