「くそっ!」 転がっている空き缶を強く踏み潰す。 口から、白い息が勢いよく吐き出された。 待ち受け画面に戻った携帯の時刻は、もう0時をまわっている。 佐柚の生活に、一日の終わりはこなかった。 一日が終わるときには次の一日が始まっている。 ハードではあったが、慣れっこだった。 10月14日、 また新しい一日が始まっている。