佐柚は、制服姿のまま、スタスタと歩いていく。 駅の表立った賑やかなロータリーではなく、居酒屋やいかがわしい店の立ち並ぶ、裏道へと入って行った。 「バイトだよな」 大地と功も、少し距離を離しながらついていく。 5分くらい歩いただろうか。 急に、佐柚は細い道に折れた。 2人も小走りで佐柚が入っていった道までいくと、そぉーっと覗いた。