「…まじか」 功は真也と目を合わさずに言った。 "ライバル"とは こうどこまでいってもライバルなのか。 真也の兄が絢華の元彼であったとしても だからなんだというわけではないのだ。 「国立に向かう途中だったらしい。 間に合いそうになくて急いでた彼女を 同じく国立に向かってた兄貴が車で拾って…」 「国立に…?」