思っていたよりずっと、 華奢だった。 腕がまわりすぎてしまう。 予定表がくしゃ、と音をたてる。 しかし功は、 ぐしゃぐしゃと音をたてて、佐柚の心がくずれていくのを聞いた。 佐柚の手は真っ白だった。 チョークを握りしめていたのだろう。 功は、何も言えなかった。 ガタン 突然、後方から音がした。