「彩希ー！この坂、はぁ、まじきついー！」

「はぁ、はぁ、それちゃあ！」

「この坂を、はぁ、登りきった、はぁ、ら合格でくるばーい！」

そう息を切らしたながら自転車で坂を登っているのは,あたし･彩希･あかり･侑生の４人。
なぜ、あたし達がこの坂を登っているかというと、みんなでJUSCOに行った帰り道……
いきなり志歩から電話がかかってきて健康の森に行かないといけなくなった。

健康の森には
志歩･いっちゃん･将憲･こばがいるらしい。


なんとか坂を登りきったあたし達は健康の森についた。

「は？志歩たちは？」

「分からん。どこにおるん？」

「知らん」

「呼び出しておいて、もう帰ったとか言ったらキレるき」

いや、まじでキレるし。

「あ！あれやない？」

彩希が指差した先には全身赤い人と青い人と他に２人いた。

「あの赤い奴、絶対！将憲やろ(笑)」