執事と共にホワイトデーを。

「どちらの銘柄の香水なんでしょう」

「わからないの。ラベルもこうなってしまっているし」


恵理夜は、空になった瓶を向けて来た。

保存状態が良くなかったのだろう。

ラベルの文字も掠れて読めなかった。