執事と共にホワイトデーを。

恵理夜は、思案するために顔をあげた。

そして、恵理夜は薬を飲み忘れたことを思い出した。


「春樹に、叱られてしまうわね」


そう苦笑して、慌てて部屋に戻った。

かばんを置き、コートを脱ぎつつ、薬箱を手に取った。

そして、開いた途端、黒目がちの大きな眼が、更に大きく見開かれた。