執事と共にホワイトデーを。

現に、春樹は恵理夜のためなら手段を辞さないところがある。

あまりに真っ直ぐで慇懃な態度が、小競り合いを生んでいるのも何度か目撃している。

それらのことから、春樹や自分を疎んでいる者がいるのを恵理夜は知っているのだ。



恵理夜は、勢い良く目の前の引き戸を開けた――