執事と共にホワイトデーを。

「ですが、私にとっての恵理夜様との思い出が眠る場所はここです。そして、」


春樹は、恵理夜の手を取った。


「貴女は最初にそれに気づいてくださった。……本当に、嬉しく思います」


恵理夜が幼い頃の両親の記憶、そして春樹との最初の約束を交わした場所――

恵理夜は真っ先に、その部屋を選んだ。

その事実を、この箱が示していた。